自立と反抗をする時期である

 

中学受験期は、子供が成長期に入る頃でもあります。
成長期にはホルモンのバランスが変わり、心身ともに不安定な時期です。
小学5・6年生の頃は毎日、適度な運動、十分な睡眠、バランスのとれた食事に気を遣いたいところです。

また、この時期には自意識が高まります。
学校や家庭内などの社会生活の中で、自分自身を個人として認識していく時期でです。
自分の外見・行動を意識するようになり、そのため、ストレスも非常に強くなります。
友達のテストの結果が気になり、何かと不安感をもつようになります。
「自分が周りからどのように見られているか」「自分は劣っていないか」という心理的な葛藤が始まる時期であり、ちょっとしたことで劣等感・敗北感を感じてしまうのです。
自分という人格を強く意識すればするほど、大きなストレスを感じてしまうのです。

自立と反抗はセットです。
多くの高等動物は、親が子を攻撃することで子供の巣立ちを促します。
しかし、人間の場合は子供が親に反抗を始めるのです。
この時、親としては子供の主張を認めるべきか、厳しく正すべきか?
とくに中学受験期に反抗期をむかえた場合、親の言う通りにスケジュールに沿って学習をすすめてきたのに、急に聞かなくなる、という状況になります。
そういった時、「勉強しなさい!」と頭ごなしに言っても逆効果です。
親としては頭が痛い状況です。

忘れてはならないのは、子供は親の言う通りにはならないものだ、ということです。
大切なのは愛情をもって、一人の人間として接してあげることです。
中学受験はもちろん大切ですが、子供が大人になっていくことの方がもっと大切なはずです。
「木を見て森を見ない」ことのないよう、冷静に対処してください。

 

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