ひと握りの秀才・天才

 

全員が一生懸命に受験勉強をしている受験生の中でも、飛び抜けて高い偏差値をとる優秀な子供がいます。
そういう子供は、持って生まれた処理能力や論理的な思考が早く発達した、一握りの優秀な子なのだと考えてください。
成績は努力に比例するとは限らないと考えるべきです。
素質のある子は、ある程度強めの負荷を与えると才能が開花し、成績が伸びるというわけです。
そういう子は大手進学塾のカリキュラムについていくことができ、非常に効率よく成績が伸長します。

また、そういう子は勉強が分かる分、努力を継続することができるのです。
例えばプロ野球選手になる人を考えてみましょう。
毎年夏の甲子園に出場する高校球児は実力と才能を兼ね備えたエリートのアマチュアですが、その数百人の中からプロ野球のドラフト会議で指名されるのは僅か20人くらいのものです。
さらに、将来一軍に定着するのはほんの数人です。
はたして、普通の人がそういう人になれるものでしょうか?
才能のある選手が、人一倍「努力を継続する」才能も体力も持ち合わせているからこそ、プロになれるのです。
普通の人間にはとてもできないような練習も、体力と気力で乗り切ってしまえるのです。
またそこに本来持っている才能が加わることで、次元の違うプレーができるのです。

学習面においても同じことです。
努力をいとわない体力と気力があり、さらに論理的な思考ができるわけです。
一握りの優秀な子が、飛び抜けた成績を獲得するのは当然です。
自分の子がそういう人間であるかどうかは別として、「その子なりの能力」はあるはずです。
お子さんが一生懸命に努力する姿を、まずは認めてあげてください。
遊びも友達との交流も小学生には必要なことだと認識し、勉強だけをさせるのではなく、たくさんの思い出を作れる環境を与えてあげてほしいと思います。
焦らずにゆっくりとマイペースに勉強させることが、あるべき姿でしょう。

 

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