まずは漢字の読み書きから

 

漢字を覚えないと国語は決して伸びません。
ただ、漢字を楽に覚える王道はありません。
一つ一つ反復して覚えていくしかありません。
覚えてしまえば確実に得点できる分野なので、時間はかかって構わないので粘り強く反復していきましょう。

<なぜ漢字学習が大切なのか>
漢字は正答率が高い分野であるため、取りこぼしは大きなマイナス要因となります。
10問全問正解の生徒と5問しか正解できない生徒では、5点差となり、偏差値が1くらい下がることになってしまいます。
合格・不合格のラインには多くの受験生がひしめきます。
偏差値1の差は大きいと思います。
もっと言えば、受験の合否が1点差で決まる以上、漢字1問の正解・不正解で合否が分かれると言っても過言ではありません。
たった1点、されど1点です。

<大きな文字で書いて覚える>
漢字は「はね」や「とめ」など、細かい部分も覚える必要があります。
いい加減に書いて覚えていくのはお奨めできません。
覚える時は大きな文字で「はね」や「とめ」を意識して書きましょう。
「なぐり書き」は厳禁です。
丁寧に書くことで、少ない回数で覚えられるようになります。

<効率のよい反復学習>
問題集をはじめて解く時、間違えた漢字は5回ずつ書いて覚えましょう。
いくつ書けたかは気にしなくても大丈夫です。
問題集に初めて取り組む時の目的は「書けない漢字をふるいにかける」ためです。
正解した漢字は心配ないので、覚えるべき漢字を明確にしたいのです。
ですから、あまり時間をかけずにどんどん間違えた漢字を書いて覚えていきましょう。
まずは問題集を一通り終えましょう。
1回目を終えたら、2回目は「間違えた漢字のみ」を解き直ししましょう。
ここでも間違えた漢字は10回ずつ書いて何が何でもおぼえましょう。
2回目が終わったら、仕上げに3回目を行いましょう。
3回では100%の正答率を目指しましょう。

<読みの学習>
漢字には書き取りだけではなく「読み」の問題もあります。
特に読み間違えやすいものばかりが出題されるので、音読して覚えましょう。
読みの場合は、書いて覚える必要はありません。
問題集をやりつつ読めない漢字を、ひとつひとつ音読して覚えていきましょう。
何度も反復して覚えていきます。

<漢字の意味に注目>
漢字はそれぞれの意味を持っています。
1つの漢字の意味まで覚える時間がない場合は、最低でも熟語の意味だけは覚えましょう。
英語と同様に、単語を知っていれば全体の文章の意味を理解することができるようになります。
熟語の意味が解らないために、その文章の意味を取り違えてしまうことがしばしばあります。
大人なら生活の中で頻繁に使っている熟語でも、子供は意外と知らないものです。
「知っていて当然」と思わず、丁寧な学習を心がけましょう。

<漢字を覚える問題集は?>
予習シリーズが理想的ですが、練習問題は難しすぎるかもしれません。
とりあえず基本問題の中の漢字はすべて覚えましょう。
意味が分からない熟語は親が教えてあげないといけません。
小学生に「辞書を使った学習をしなさい」と言っても現実的ではありません。
四谷のテキストに出てくるものの中で、平易なものをまずは覚えていきましょう。

<漢字学習はいつやるのか>
生活の合間の少しの時間を使って「隙間学習」をしましょう。
朝起きて学校に行く前の15分間とか、夜寝る前の20分間、などです。
しっかりと漢字学習の時間を決めて、毎日実行させてください。
時間を切り詰めてやるより、余裕をもってじっくり覚えていってほしいと思います。
そのための自宅学習です。
漢字は重要です。
毎日15分か20分でよいので漢字学習の時間を計画的に確保して覚えていきましょう。
1年後には大きな得点となって返ってくるはずです。

<漢字を終えたら次のステップへ>
漢字学習は学年を超えて学習を進めましょう。
できれば5年生の間に中学受験の全範囲を一通りできたら理想です。
漢字の次は類義語、対義語、四字熟語などの知識分野に取りかかりましょう。
この分野は子供には非常に難しいものです。
それらの知識も、1冊の問題集を選んでそれを仕上げるようにしましょう。
あれもこれも手をつけるとお子さんはやる気をなくします。

漢検でいえば、中学受験には中堅校で4級、上位校は3級レベルも出題されます。
自宅学習で中学受験をする場合、漢検を受験するのは受験勉強と一石二鳥になります。
漢検は良問が多いのでぜひ試してみてください。
ぜひ4級は取っておきたいところです。

 

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