面接試験について

面接を実施する中学はそれほど多くはありません。
合否に関わるので、しっかり準備してほしいと思います。
以下の点を審査されます。

・受験生(とその保護者)の人柄
・合格した後の進学の意思

そのほかにも、論理的な考え方や話し方ができるか、正しい言葉遣いかどうかなどをチェックされます。
ただ、元気で明るく受け答えできればかなり印象が良くなるので、それほど心配しなくても大丈夫です。
保護者と同伴の場合、親御さんはしっかりとした志望動機、これまでの子供への教育、学校の教育理念などを、予め言えるようにしておきましょう。

服装もやたらと綺麗な服装で行く必要はありません。
清潔感があり子供らしい格好なら大丈夫です。
幼稚園の「お受験」のような気遣いは不要です。


お子さんには以下のような質問が多くなされます。

・入試問題の感想
・得意科目・不得意科目
・好きな科目・嫌いな科目
・学校の休み時間の過ごし方
・友達のこと
・小学校の思い出
・得意なこと
・入学後にやってみたいこと
・入りたいクラブ
・自分の長所・短所
・家族のこと


また、保護者に対しては、

・志望の動機
・家庭の教育方針
・子育てで困ったこと
・子供の長所・短所
・家庭での子供の様子


以下のことに注意してください。

・嘘はつかないでこと
・第一印象を良くすること
・子供らしさがあること
・子供への質問に保護者が割って入らないこと
・面接の基本マナーを守ること


面接は、受験生だけの場合は5分前後、保護者同伴の場合は10分程度のものです。

それほど緊張しなくても大丈夫です。

実際には、面接を特に重視する学校は少数であり、ほとんどが参考程度です。
ただ、筆記試験がボーダーライン付近の場合のみ重要になってくるわけです。

ある少数の学校だけは筆記と同等の扱いをしているので、そこだけは注意が必要です。
これらの学校を受験する場合のみ、しっかりと準備しましょう。
こうした学校は学校独自の教育方針を受験生が理解していることを強く望んでいます。
こうした学校では、学校の考え方に合っていないと判断された場合、面接で不合格になることがあります。

面接官は「良い答え」を期待しているわけではなく、はっきりと自分の考えを伝えられるかを見ています。

 

・面接のマニュアル

面接にはいくつか基本マナーがあります。
ポイントだけはおさえて面接に臨みましょう。

◇面接は第一印象
経験を積んだ面接官は第一印象で概ね判断ができるようです。
では第一印象はどこで決まるのでしょうか?
答えは、ドアをノックして着席するまでの間です。
必ず面接官の顔を見て微笑みましょう。
緊張して面接官の目を見れないと、印象は良くありません。

◇入室・退室の基本動作
保護者同伴の際の面接マナーについてです。

 ・入室の時
受験生が、こぶしを作り中指の関節でドアを2回ゆっくりとノックします
  中から「どうぞ」と声が聞こえてから、ドアを開けます
  ドアを開け、受験生から先に部屋に入ります
  ドアは親が静かに閉めます (面接官にお尻を向けないようにしましょう)
  「失礼いたします」と約30度頭を下げます
  面接官の前の椅子まで二人で歩いていきます (どちらの椅子に受験生が座るか指示を仰ぎましょう)
  着席をうながされてから「よろしくお願いします」と言い礼をします (この時、頭は45度下げます)
  椅子に着席します (背筋を伸ばし、背もたれにはもたれてはいけません)
  男性の場合は膝の上で軽くこぶしを握ります

 ・退出の時
「以上で終わります」と言われたら、椅子の横に立ち「ありがとうございました」と言います (頭を下げる角度は45度)
  受験生を先頭にドアまで歩き、面接官に向き直りお辞儀をします(頭は30度程度)

普段なら簡単にできる動作も、面接会場では緊迫した空気のため、上手くいかないものです。
事前に何度も練習して慣れておきましょう。

しつこいようですが、注意点を繰り返します。
・受験生に向けられた質問に、保護者は口を挟まないこと
・予想外のことが起きても、焦らないこと
・聞かれた事だけに適切に、簡潔に返答すること(喋りすぎないこと)
・「模範解答」のような話ばかりしないこと
・嘘をつかないこと
・リラックスすること

 

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