複数回同時出願は受験に有利?

中学受験では同じ学校が複数回受験を実施することがよくあります。
これは学校側が質の高い生徒をできるだけ多く確保したいという意図からそうなっています。
首都圏には多くの私立中学があるため試験日がどうしても重なってしまいます。
東京と神奈川では2月1日からの5日間ほどに受験日が集中しています。
受けたい学校の日程が重なり、どこか1つに絞らなくてはならない場合が生じるわけです。
少しでも受験生を増やしたい学校はて複数回受験を行うわけです。
これは受験生にとってもメリットがあります。
この制度がなかったら、志望する2つの学校の受験日が重なってしまった場合、どちらか一方の受験を諦めるしかありません。
どちらかが複数回受験の学校なら、両方を受験することができるわけです。
もしも第1志望校が複数回受験を実施しているなら、願書提出の段階では、全ての回を受験する出願をしてほしいと思います。
1回の受験料が2万円の場合、3回全てを受験しても合計で4万円などに割安になることもあります。

それで合否に有利になるのでしょうか?
実は、多くの学校で有利になるようです。
例えば・・・

@全ての受験日に出願した生徒は第一志望校にしているとみなされる
A複数回のテストの得点の最も高いものを組み合わせて合計点を出す
Bボーダーライン上の得点者の中から、複数回受験生を選んで合格とする

などです。

もちろん合格最低点以上を取ることが何より重要ですが、ボーダーライン上では多少の配慮があることが多いのです。
また、1校を何度も受けるのは、志望校対策が絞りやすくなるので高得点を狙えるのです。
ただ、3日連続同じ学校を受けると、受験できる学校が3校くらいに絞られるので、合格率30%未満ではギャンブルになるでしょう。

ちなみに複数回ごとの偏差値に関してですが、通常は回を重ねるごとに高くなります。
2月1日にチャレンジして失敗した生徒が、2日、3日、4日と、ランクを下げて受験しに来るわけです。
ただし、2月1日に合格した生徒が、3日にすべり止め校を受けず、逆にチャレンジ校を受ける場合もあるので、それほど難しくならない場合もあります。
 

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