『やるべきこと』と『やらなくてもよいこと』を明確に!

勉強でも仕事でも、段取りが重要です。
なんとなく全てをやれと言っても、やる方は混乱します。
中学受験の勉強は特に「やるべきこと」と「やるべきでないこと」という線引きが重要です。

大手進学塾の場合、6年生の夏から、テキストは膨大な量になってきます。
週に4日の授業があり、過剰な宿題が出され、週末には確認テストが行われます。
確認テストの結果でクラス替えがあるので、親子ともにそのテストに向けた宿題の消化で目一杯になります。
その結果、慢性的な消化不良の状態に陥る受験生が多くいます。
それだけやっても成績上がらないのは、「やるべきでないこと」に手を出しているからです。

夏休みには多忙な夏期講習に加えて、さまざまなオプションを受講するように薦められます。
とにかく課題漬けになります。
本来すべきことは「弱点の穴埋め」なのですが、それに手が回らなくなります。
塾としても、課題が少ないと親御さんから物足りなさを感じられてしまうのでやむをえないところです。
重要なのは基礎の穴埋めです。
それをやっていれば偏差値は55くらいまでは上がります。
そのくらいの偏差値になれば、自分のペースで計画的に勉強できるようになります。

話が少し脱線しました。
とにかく中学受験の勉強は教材が過剰に多いので、どこまでやってもキリがありません。
ここは思い切って線引きする勇気が必要なのです。
「やるべきこと」と「やるべきでないこと」を決め、やるべきことのみに集中するのです。
例えばテキストについても、何冊も中途半端にやるよりも、1冊の標準的なテキストがボロボロになるまで繰り返して学習してください。
そのテキストを完全に理解してから次のより高度なテキストに移っていってください。
1冊を完璧に理解すれば、子供なりに自信と達成感を得るはずです。

中学受験で重要なのは、必要なものと不要なものとに区分けし、不要なものを捨ててしまうことです。
成績が上がってくれば不要なものも段階的に必要になり、さらに成績も上がります。
お子さんがスッキリした状況で頑張れるように按配してください。

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