<安全校をどう選ぶ?>

中学受験は一生に一度であり、その後のお子さんの将来に少なからず影響を及ぼすことになります。
お子さんは一生懸命に受験勉強をしてきたので、たとえ第一志望校ではなくても、何とか合格を勝ち取らせてあげたいものです。
そこで受験する学校を選ぶ際に悩むのは、安全校選びです。
なぜ悩むのかというと、偏差値が上位にあれば良い学校、偏差値が低ければ悪い学校というイメージがあるからです。
しかし、偏差値だけで学校を選んでしまい、入学後に後悔するのは避けたいものです。
また、2年も3年も受験勉強を頑張ったのに、結局公立中学に通うことになってしまうのも可哀想です。

もちろん偏差値が大きな判断材料になるのは間違いありません。
多くの中学の中から受験する学校を選ぶので、ある程度は偏差値で選別していくことになります。
ただ、一昔前までは偏差値表の下の方にランクされていた学校が、今は上位校であるということも知っておいてください。
大学合格が進学のゴールとなっている以上、大学合格実績を武器に躍進する中高一貫校が数多く存在するのです。
例えば豊島岡女子。
昔は下位に位置していましたが、今では超難関校と言えます。
また、千葉県にある市川中学も以前は中堅クラスでしたが、今では千葉の御三家と呼ばれ、早稲田大学に毎年100名前後の合格者を出しています。

こうした実態を調べるためには、情報誌の他に学校説明会に参加し、他校との違いを肌で感じることが一番です。
今は中堅以下の学校でも、積極的に変革を行っている学校なら、6年後は大学進学に強い可能性は十分にあります。

また、中高一貫校でも高校でも生徒を募集する学校は、その高校の偏差値もチェックしてください。
中学受験では偏差値が45の中学でも、高校から入学しようとした場合は、偏差値が60くらいになっていることがよくあります。
特進クラスなどになれば65を超える学校も珍しくありません。
中学受験の偏差値とは、中学受験をする上位25%くらいの小学生の中での偏差値なのであり、高校受験の偏差値は、公立中学校のほぼ全ての生徒の中での偏差差となるからです。
中学受験で45だった偏差値が高校受験では60以上(通知表でいうとオール4レベル)でないと合格できない、ということを考えてみてください。
中学受験の偏差値が多少低くても、決して良くない学校ではないわけです。
よく調べれば「お得な学校」がいくつもあります。

  

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