受験算数で求められる能力

 

<その1>計算力と単位換算
中学受験には「数」の理解を前提とした、確かな計算力が必要になります。
約数・倍数の理解が分数計算の確かさに通じていきます。
この理解は、いずれ規則性の問題へと繋がります。
「数の理解」、一般的になっている「分野」に分けられません。
学習を進めやすいように、分野に分かれていますが、実際には全ては繋がっているのです。
算数理解の第一歩として「数」の理解はとても重要なのです。
整数・小数・分数の相互の十分な理解がなされていることが求められます。
それに加えて、単位の換算が正確にできなくてはなりません。
多くの受験生が単位の換算で損をしているかは、いくら言っても言い過ぎにはなりません。

また、中学受験用の算数を学んでいく上では、与えられた情報をまとめられる整理力が求められます。

整理された内容から解答を導く際に必要なのが、正確でスピードのある計算力であることは言うまでもないでしょう。
特に注意したいのが分数の計算です。
分数の計算には様々なルールがあります。
たし算、ひき算の時は通分してから計算する。
かけ算の時は仮分数にしてから計算する。
わり算のときには、わる数の逆数をかける。
その他にさまざまなルールがあります。
中学受験の進学塾では5年生になる前にこれらを学習します。
早めに確実にできるようにしましょう。


<その2>論理的思考力
算数全体を通して論理的に解かなければなりませんが、文章題(特に規則性など)はその傾向が頻著です。
与えられた条件から情報を整理し、数量関係を図に書き、問題を解けるかどうかが問われます。
解法を利用しつつ、線分図、面積図、樹形図、ベン図、ダイヤグラムなどを作成し、問題を解くという、中学受験ならではの論理力が問われるのです。
決して中学・高校で習う数学の考え方ではありません。
あくまでも基本原理をしっかり理解する必要があります。
このような学習は受験が終わって中学・高校の学習で役立つだけでなく、社会に出た後も使える論理力の土台となるのです。

これらの論理的思考の育成は、5年生の間に行うべきです。
なぜなら、6年生になると5年生の分野を応用した問題ばかりとなるので基礎を固める時間が取れないからです。
予習シリーズなどを使い、徹底した基礎訓練を5年の間に重ねることをお奨めします。

 

<その3>図形
中学受験では図形の基本的な性質を応用した問題が数多く出題されます。
いくつかの図形が組み合わされ、その中に等しい角と等しい辺を見つけたり、対称性に気づくことなどが求められます。
また解答を得るためには補助線と呼ばれる線を自分で記入しなければならず、展開図や投影図などを書くことも求められます。
補助線を引いて考えるためには、まず図形の性質・特徴を正確に捉える必要があります。
それらの能力を結びつけて解答までたどり着けなければなりません。
図形の基本的な考え方を基に、類似点や相違点を見抜き、さらに推理力によって解答を得る力が必要となります。
それには圧倒的な量の訓練が必要になります。

 

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