中高一貫校のデメリット

 

一貫校のデメリットとしてあげられるのが、校風が合わない場合でも簡単には転校が出来ないという点にあります。
基本的に一家転居などの理由を除き、転校は不可としている学校が多く、入学したら6年間そこへ通う場合がほとんどです。
仮にイジメがあった場合、子供は行き場を失う可能性があります。
また、大学附属の場合、どうしても内部進学したがらない生徒も出てきます。
同じメンバーと6年間付き合っていくというのがメリットでもありデメリットでもあると言えます。
例えば早稲田中学では毎年、早稲田大学へエスカレーターで進学できる生徒が外部に出ることがあります。
これはもっと上位の学校にチャレンジする生徒がいるためです。
また、成績が低いために、ランク的に下に位置する大学に進学する生徒もいます。
早稲田大学に入学を熱望する受験生には、なんとも皮肉な現象が内部生にはあるのです。

また、中学受験という激しい競争を勝ち抜いた後に燃え尽きてしまって、勉強を一切やらなくなる生徒もいます。
私立の進学校では、落ちこぼれると完全に行き場を失ってしまいます。

学費の面では、費用が公立と比べて何倍も高額になる事は覚悟しなければなりません。
私立中学に入学する初年度は1年間で、入学金と学費だけで100万円近くかかってしまいます。
これに交通費や昼食代、部活の費用もかかるわけです。
しかし、費用に見合うだけの上質な教育や環境を手に入れられると考えれば、私立の一貫校に価値があると考えるのが普通かも知れません。

 

 

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