中学受験の現状

はじめに

国公立・私立を問わず、首都圏では中学受験する小学生の割合が多く、受験に関する情報が溢れています。
偏差値の高い中高一貫校への合格実績を競い合う大手進学塾は、受験生獲得競争が激化していることで淘汰の時代に入っています。
小学生という幼い受験生と、その親御さんたちは業界の過剰な競争の渦の中に巻き込まれています。

我が子に対する過度な期待が、偏差値の推移に日々翻弄させられる原因となり、無謀な目標や、無理な設定を我が子に課してしまうことになるのです。
志望校合格のためだけに小学生の暮らしの全てを犠牲にするような環境を強要するのはいかがなものでしょう。
友達と遊ぶことや、習い事など、小学生時代にしか体験できないこともたくさんあります。
将来、バランスのとれた人間に成長していくためには勉強だけではなく、子供らしい暮らしも必要です。
このサイトでは自宅学習を勉強の中心に据え、無理なく中学受験に合格する秘訣をご紹介しています。

覚悟を決めよう!

もはや首都圏では中学受験は普通のことになり、受験日が重なる2月1日はクラスの半数が欠席というのも珍しくありません。
親御さんは自分の子供に期待をかけ、有名な学校に入学させたがります。
東大や早慶など、有名大学に進学し、一流企業への道を歩ませたい、そのためには大学進学実績の定評のある中高一貫校へ、と願っています。
しかしそれは子供本人の意志というより、親自身の見栄、過剰な期待と言えるのではいでしょうか?
自分の夢を子供に託している方も多いようです。

中学受験の失敗の原因は、とりあえず進学塾に通わせる、というところにあるのです。
高校受験と同じ感覚で中学受験を考えているのです。
多くの親御さんが、子供が持ち帰ってくる入塾テストの結果を見て唖然とします。
そこには偏差値43とか52とかが記載されています。
それを見た親はまず間違いなく「どうして?」と感じることでしょう。
「学校のテストは、いつも90点以上なのに・・・」と驚きます。
しかし実際に小学校のクラスで上位でも、受験の勉強をしないと偏差値60などをいきなり出すのは無理なのです。

その時、陥りやすいのは、子供に対して厳しくしてしまうことです。
怒ったり、急に猛勉強させたりして、本来の小学生らしい暮らしを奪ってしまう親御さんが非常に多いのです。
受験勉強を重視しすぎる生活を無理強いするわりには、偏差値はほとんど上がらない・・・。
過剰な期待を持つ親御さんが暗く悩むことで家庭内の雰囲気は切羽詰まった状態になります。
子供は頑張っても結果がでないので、最後には燃え尽きてしまう・・・。
最悪のケースは、無気力な子になってしまうことです。

中学受験は一歩間違うと、辛い毎日の連続となってしまいます。
まず中学受験の難しさを正しく理解し、適切な判断ができる「賢明な親」になることが重要なのです。
大手の進学塾に期待ばかりせず、自宅学習を基礎に据えて、無理なくお子さんの成績を伸ばしてあげていってください。

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